フェラーリ F355 保険を使った 飛び石 修理

フェラーリ F355 (FERRARI) 保険を使った飛び石修理です。

フェラーリのイベントの帰り道、東名高速道路のオービス設置地点で前方のトラックが急ブレーキをかけたせいで、フェラーリ F355 チャレンジは無数の飛び石を浴びて全身が傷だらけになってしまいました。
お客様は車両保険に加入されていたので、今回は保険を使って修理することになりました。

<保険の等級据置事故についての解説>

普通、車両保険を使って事故した車を修理すると翌年のノンフリート等級が3等級下がってしまうのですが、今回のような飛び石による傷の修理は、「飛来中または落下中の他物との衝突」ということで、等級据え置き事故と見なされ、事故によって保険金が支払われても翌年の等級が今年度の等級と同一の等級に据え置かれます。
この等級据え置き事故が適用されるのは自然災害や避けようのない被害の場合で、今回の飛来中または落下中の他物との衝突以外では、火災爆発盗難台風落書きなどが適用の対象となります。

フェラーリF355-20081018

損傷状況:

保険会社のアジャスターさんと一緒に飛び石による傷を確認したところ、写真では判りづらいのですが、何とリアバンパーを除くボディーのすべてに飛び石の傷が確認され、保険での修理が認定されました。フェラーリは車高が低いため後ろのほうまで飛び石傷がついてしまうことがあるんですね。

フェラーリF355-20081018

リアのエンジンフードにも

フェラーリF355-20081018

カーボン製のリアスポイラーにも飛び石の傷がついてしまいました。

フェラーリF355-20081018

フロントガラスにも当然傷はついており、ガラス交換が認められました。

リアバンパーだけは保険の修理範囲ではありませんが、この際サービスで一緒に塗装し、オールペイントをするということになりました。

フェラーリF355-20081018

修理内容:

室内にはロールバーが装着されています。これはちょっとやっかいです。

フェラーリF355-20081018

フロントガラス、リアサイドウインド、リアウインドガラスの交換または脱着に際し、ロールバーが邪魔になるため、結局写真のようにシートも含め室内ほとんど全部をとりはずしました。

フェラーリF355-20081018

外装品を分解し、フェラーリF355のボディーの塗膜をダブルアクションサンダーで研ぎ落としダメージを取り除きます。細部は手作業で研ぎます。

フェラーリF355-20081018

きれいに脱脂した後、サフェーサーを塗装します。プライマー塗装とはいえゴミを付けないようにするため、インターパシフィックでは塗装ブース内で作業します。そしてその後塗装ブースの中で加熱乾燥を行います。

フェラーリF355-20081018

ボンネットやバンパー、その他のバーツも飛び石による傷を研ぎ落とします。

フェラーリF355-20081018

そして塗装ブースの中でサフェーサーを塗装し、充分乾燥させます。

フェラーリF355-20081018

サフェーサーは手作業で研いで仕上げます。写真は下処理とマスキングを終え、塗装を待つフェラーリ F355 チャレンジです。

フェラーリF355-20081018

飛び石で傷ついたフェラーリを綺麗に生まれ変わらすために最も重要な塗装作業です。フェラーリの塗装の高級な質感を出すべく丁寧に丁寧に塗り上げていきます。

フェラーリF355-20081018

満足いく塗装ができました。

フェラーリF355-20081018

フロントフードやリアエンジンフードは最高の塗装の質感を出すためにわざわざ別に塗装します。

フェラーリF355-20081018

バンパーの塗装にはクリア塗料に柔軟剤を添加し、飛び石による傷がつきにくくします。

フェラーリF355-20081018

サイドパネルやサイドステップカバー等も柔軟剤を添加した塗料を使って塗装します。

フェラーリF355-20081018

カーボン製のリアウイングもクリア塗装し、ピカピカになりました。

フェラーリF355-20081018

フロント、リヤなど必要な各部に艶消しのブラックを塗装します。フェラーリのオリジナルの塗装は赤色の塗装の上に黒が塗装されているのが手で触ってわかりますので、それにならって後から黒を塗ります。

フェラーリF355-20081018

フェラーリF355-20081018

フェラーリF355-20081018

今回の保険修理とは関係ないのですが、お客様が中古で入手したフェラーリ F355 CHALLENGE純正のマグネシウム ホイールを白く塗って欲しいとのオーダーをいただきました。
マグネシウムは下処理が非常に困難で、専用のプライマーが必要です。

フェラーリF355-20081018

修理結果:

ついに完成しました。部品調達の問題もあり、随分長い期間お預かりさせていただくことになりましたが、オーナーさんは「まだ?」と私達を急かすこともなく、気長に完成を待ってくださいました。工場には毎週のように途中経過を見にいらしていましたが・・(笑)
時間と手間を充分かけて作業させていただきフェラーリ F355 チャレンジは新車のように生まれ変わりました。
保険の修理協定金額に関しましては、フェラーリという車の特性上、高額になってしまいます。それは決してフェラーリが高い車だからではなく、それだけ手間をかけないとキレイに仕上がらない車だからです。
また、フェラーリの板金塗装の手間はその都度異なるため、修理金額だけが独り歩きすると保険会社様にもご迷惑がかかるため、今回は修理代の公表を差し控えさせていただきます。

BMW 323i 修理

BMW 323i-20070413

BMW 323i 板金塗装 自動車修理事例です。

損傷状況:

スーパーの出口で、コンクリートの支柱に気づかずBMW 323iの左側面を強くこすってしまいました。
フロントドアから後ろまでかなり大きな損傷です。
フロントドア、リアドアは交換。リアフェンダーは板金 修理。ロッカーパネルは部分的にカットして交換という作業内容です。左リアのアルミホイールも傷ついていたので交換しました。

BMW 323i-20070413

修理内容:

先ずドアを取り外し、ロッカーパネルの損傷のひどい部分を切り取ります。

BMW 323i-20070413

新品のロッカーパネルをカットして溶接します。

BMW 323i-20070413

溶接箇所をサンダーで削り、パテをつけて仕上げます。

BMW 323i-20070413

新品の前後ドアを一旦取り付け、立て付け調整を行います。

BMW 323i-20070413

下地処理を施してから、塗装ブース内でロッカーパネルを塗装します。

BMW 323i-20070413

もう一度前後ドアを取り付け、左側面を塗装します。

BMW 323i-20070413

修理結果:

修理代は税込み913,259円と高額になってしまいましたが、車両保険で修理し免責もゼロでしたので、お客様の自己負担はありません。
お客様はドコモコインを希望されました。税込み修理代金100円につき5コインの付与となりますので、なんと45,660ドコモコインの獲得です。NTTドコモの携帯電話料金に45,660円分としてご利用になれます。
お客様はご自分の愛車がちゃんと元通りに直るかをかなり心配されておりましたが、仕上がりに大変満足していただけました