フェラーリ F355 フレーム修正 板金塗装 修理事例 | 板金塗装はインターパシフィック

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板金塗装・修理事例

2013/12/18

フェラーリ F355 フレーム修正 板金塗装 修理事例

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フェラーリ F355の板金塗装事例をご紹介します。
フロント右側に大きなダメージを受けており、オーナー様の加入する車両保険を使って修理させていただきました。

一見するとフロントバンパーを交換すれば直る程度の損傷にも見えますが、バンパーをはずしてみると、フレーム修正を要するダメージでした。

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フロントクロスメンバーは酷く変形して、右のフロントサイドメンバーも先端が潰れてしまっています。

右のメインワイヤーハーネスも切断されております。フェラーリ F355のワイヤーハーネスは約35万円とかなり高額です。

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バンパー、付属品、フロントサスペンションを取り外し、フェラーリ F355の車体をセレットベンチにセットします。

このフェラーリF355専用のセレット(CELETTE)ジグですが、高精度のフレーム修正にはどうしても専用ジグが欠かせないので、今から12年前に自分たちで実車のボディー計測をしてワンオフで製作した「世界に一つだけのフェラーリ F355専用ジグ」なのです。

このジグを使うとたった1mmのフレーム寸法の狂いさえ判ってしまいます。

フレームにダメージを受けたどんな大きな事故でもこのフェラーリ F355専用ジグがあれば、精密なフレーム修正ができます。

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フレームに何のダメージも無い車体であれば、すべての個所がボルトでスムーズに固定できます。

逆に少しでもダメージを受けているとボルトやピンが入らず固定できません。ジグがスムーズに固定できるか、できないかという単純な原理なのですが、目で見て確認できるからこそ正確で失敗の無いフレーム修正作業ができるのです。完璧な三次元修正ジグです。

 

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サスペンションのロアアームやアッパーアームの取付け部も完璧に固定できます。

今回はフロントサイドメンバーを強い力で引き出す目的でサスペンションの取付け部を固定しましたが、サスペンションへのダメージの波及が疑われる場合などは、ミリ単位の狂いは目視では確認できません。ロアアームやアッパーアームの取付け部で1mm狂いがあったら、アライメント調整は効かず、車の走行に支障をきたします。

でもこのジグを当ててみれば1mmの狂いも見逃しません。

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赤いブラケットの位置が正しい位置なのですが、ご覧のようにずいぶんと後ろに押されているのが判ります。

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まずは奥に押された分だけ引き戻し、正しい位置に修正します。

へこんだり、潰れた部分を交換するにしても、フレームを元の位置まで戻さなくてはなりません。必要に応じて引くポジションや角度を変えて繰り返し行います。

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次にフロントクロスメンバーと呼ばれる表側のパネルを取り外します。ボディーに溶接されているので、溶接個所を全て剥がしてしまいます。

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サイドメンバーの内側が完全に潰れてしまっています。

 

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サイドメンバーアウター(外側)も変形が酷いので、部分的に切開します。

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フロントクロスメンバーを取り外した状態でサイドメンバーやフロアパネルを正しい位置まで引き戻します。

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潰れたサイドメンバーインナーも引き戻しました。

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残部を丁寧に板金で修理します。

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あそこまで潰れてしまっていたサイドメンバーの先端(画像左側)は引き作業でボロボロになっています。

そのため部分的に新しいパーツに取り換えなくてはなりません。

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ただ、この損傷状態は作業を開始し、フレーム修正を行い、フロントクロスメンバーを剥がしとって初めて見えた部分ですので、ここで新たにサイドメンバーをフェラーリにオーダーしても在庫が無い可能性もありますし(たぶん無いでしょう)、部品の調達を待っていると時間ばかりが経過してしまいますので、今回は当社の板金職人が自分で鉄板から作ってしまいました。

こういう創作板金のような対処ができないとフェラーリのようなスーパーカーの板金屋は務まりません。

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手作りのフレーム先端部です。溶接も済みきれいに仕上がりました。

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因みにこれは反対の左サイドメンバーです。

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錆を防ぐ意味でも先にプライマーサフェーサーを塗装します。

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新品のフロントクロスメンバーです。次にこれをフェラーリの車体に溶接する工程に入ります。

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溶接の前に予めトランクルームの内側部分だけサフェーサーを塗装しておきます。

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フロントクロスメンバーをフェラーリ F355のボディーに溶接します。

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フロントメンバーは左右フロントフェンダーにも溶接します。

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この部品はフロントサイドメンバーのアウターパネルです。

赤枠で囲った部分をカットして、現車に移植します。

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カットした部品を溶接します。

むやみに交換範囲を拡げるのではなく、強度も考慮し最小限の範囲で作業するのが、板金塗装を綺麗に仕上げるコツです。

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最後はパテを使って仕上げます。

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これでフレームの修正作業が完了しました。

ジグもピタッとフィットし、フェラーリF355のボディーは寸分の狂いなく元通りに修復できました。

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ボディーの最終的な板金作業を行う前に新品のフロントバンパーの立付けを確認します。

 

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それにしましてもフェラーリのバンパーは新品とは言え、毎度のことですが品質が難有りです。そのままでは使い物にならず必ず加工や修理が必要になります。

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端が欠けてたり、

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割れて、穴まで開いていたり・・・
これを不良品だと言ってインポーターに返品したところで、次に来る部品も大差ないことが経験上わかっているので、修理して使います。

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バンパーの加工修正やフェンダー、フロントパネルの板金によって全体の隙間や立付けのバランスを整えます。

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サフェーサーを塗装します。溶接して鉄板が剥き出しになっている部分やパテを付けた部分を全てシールします。

トランクルーム内

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フロント廻り

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左右フロントフェンダー

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そしてフロントバンパーもサフェーサーを塗装します。

サフェーサーは加熱乾燥して塗膜を充分に硬化させます。なるべく長い時間をかけて溶剤分を完全に揮発させます。

 

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サフェーサーが硬化したら耐水ペーパーを使って平滑に研ぎあげ、各所にシーリングを施します。フェラーリ F355オリジナルなシーリングを忠実に再現させます。

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トランクルーム内もこのように。

トランクフロアの塗装はオリジナルな状態です。見た目は決して綺麗なものではなく、薄っすら赤く染まっていたり、黒の塗料が飛び散っています。

ここから、トランクルームを塗装します。

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塗りあがるとこんな出来栄えです。

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色の濃淡、染具合などオリジナルと見分けがつかぬように細心の注意を払います。

事故の痕跡を残さないように、わざと汚れたような感じに塗装します。

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ボディーの塗装です。ごみやほこりをシャットアウトした塗装ブースの中でフェラーリなどスーパーカーの塗装に精通した熟練職人が、フェラーリ F355のオリジナルな塗装の肌、質感を再現させます。

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艶消しの黒を塗装します。塗料はマットな黒なら何でもいいわけではなく、黒とは言っても濃さや艶の引け加減がフェラーリのオリジナルとぴったり同じに仕上がる材料を厳選しています。

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フロントクロスメンバーも穴の中に赤い塗装がかすかに覗くように、細部までオリジナルを忠実に再現します。

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フロントバンパーもセンターと底部に艶消しの黒を塗装します。

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バンパーグリルも塗装します。

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板金塗装作業完了です。フェラーリ F355は何事も無かったかのように元通りに修復しました。

チリ(パネルとパネルの隙間)も立付けもバッチリに仕上がっております。

このたびはインターパシフィックにフェラーリ F355の板金塗装をご用命くださり、誠にありがとうございました。

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