誠に勝手ながら、8月11日(日)~8月15日(木)の間、夏季休業とさせていただきます。
ご不便をおかけしますが何卒ご理解のほど宜しくお願い致します。
物やサービスには、クオリティーや金額に応じた「松・竹・梅」があります。板金塗装にも「松・竹・梅」があり、修理方法や使用する材料によって修理品質と料金が異なります。
当社の場合では、一般的には保険修理の場合が「松」で、自費修理の場合が「竹」または「梅」の修理方法となります。保険修理の場合は、修理代金が保険会社から支払われる(免責額は除く)ので、お客様の費用負担はありません。ですからお客様も当社も修理結果にリスクを負う必要はなく、間違いのない修理方法を選択し元通り綺麗になることだけを求めれば良いわけです。
一方車両保険に入っていない、あるいは保険を使うほどの損傷ではない場合には自費での修理ということになります。自費での修理の場合には、いくら仕上りを重視する方であっても可能な限り修理費を抑えたいというご要望になります。当社ではお客様から自費での修理のご相談を受けた場合、見積りはもちろんですが、複数の修理方法があることとその違いを詳しくご説明しております。修理方法によってはリスクが生じる場合もありますのでその点をしっかりご説明させていただくよう心がけています。
板金塗装は作業方法を変えるだけで驚くほど金額が変わる場合があります。実際に依頼を受けたBMWの修理事例で当社の「松竹梅」をご説明します。
このBMWはオーナーさんがドアを開けたまま誤って機械式駐車場を下げてしまい、ドアを酷く変形させてしまったのですが、あいにく車両保険を付けていなかったので自費で修理せざるをえませんでした。
修理方法としては、ダメージのあるドアパネルを新品に取替え、隣接パネルに合わせて塗料を調色し塗装しました。またフロントフェンダーの端にも傷がありましたが、フェンダーのエッジについた傷を削り取り、そこだけ部分的に補修するという「竹」の修理内容でした。
お客様はできるだけ修理費を抑えたいというご意向でしたので、修理結果のリスクを説明しそれをご理解頂いたうえで作業させて頂きました。この修理方法のリスクはと言いますと、ドアだけを塗装することによってわずかながら隣接パネルとのあいだに色の差異が生じる可能性がある、フェンダーのエッジだけを塗装するので目を凝らして見ると塗装した痕が少し残るかもしれないという2点です。修理費は35万円ほどとなりました。
では「松」の修理はどういう方法かと申しますと、左の側面を全て塗装するという色の差異が絶対に生じない仕上げ方法です。保険修理であればこの方法で修理し、保険会社との協定金額は55万円程になったと思います。
※当初、画像とディーラーからの見積書を判断材料に概算金額を算出しなくてはならない経緯がありましたが、実際の損傷程度では「松」の修理方法で55万円程と算出
もう一つ、「梅」の修理はどういう方法かと申しますと、中古のドア(リサイクルパーツ)を探してそれに取替える方法です。そうすれば竹と同じ塗装方法で、仕上がりも竹と同じ仕上がりで30万円以下の費用だったと思います。(残念ながら、この時はリサイクルパーツが見つかりませんでした。)このBMWのケースであれば松が55万円、竹が35万円、梅が30万円ということになるわけです。
正規ディーラーは、当社のような町の板金塗装工場と違いリスクが生じる修理方法は提案しないようです。自費での修理であってもノーリスクな修理方法で見積もります。
カーディーラーは板金塗装を下請けの板金塗装工場に外注しているため、損傷程度の見極めや正確な見積もりは得意ではありません。そのため安全を考えて部品を多めに取替えますし、塗装範囲も広くなってしまいます。これは自動車メーカーの看板を背負っているので仕方がないのかもしれませんが修理費はその分高くなってしまいます。
ほとんどの車種に工数表が存在し、ディーラーでも当社のような町の板金塗装工場でも基本的に同じ物差し(工数)を元に金額を算出しますので、両社にそれほど大きな見積金額の差は生じないはずなのですが、こうした理由で時としてディーラーの見積がとんでもなく高くなるのです。
保険修理のようにお客様が修理費を気にせずに済む場合であればノーリスクな修理で良いのですが、自費修理の場合には必要以上に痛い出費となってしまいます。また昨今では保険の料率改定によって保険を使うと翌年以降の保険料の値上がりが大きくなってしまうようになったので、保険を使うべきか自費で修理するべきかを見極めなくてはならないケースも増えています。
自費での板金塗装はお客様にとって金額の負担が大きいので、修理方法にどういう選択肢があるのかを調べることが大切です。当社での修理にも「松竹梅」があるように、どの業者にもそれぞれの「松竹梅」があります。いくつかの業者の「松竹梅」とそれらの料金を併せて比較すると、自分に合った板金塗装工場が見つかるはずです。
板金塗装修理で失敗しないためには、複数の業者から修理方法やそのリスクについての詳しい説明を求め、そのうえで見積りを比較するようにすることが大切だと思います。
大切なお車を何事も無かったかのように
大切なお車を
何事も無かったかのように
インターパシフィックは長年にわたり高級輸入車の板金塗装を数多く手掛け、技術を磨いて参りました。
難易度の高い修理に対応する最新設備を導入し、厳選した塗料や材料を使用することで、高い修理品質を実現しております。
私達は、大切なお車が「ちゃんと元通りに直るのだろうか?」というお客様の不安を安心と喜びに変えることを最大の使命と考え、完成まで一切手を抜きません。
どこをどう直したのか全く分からないように、完璧な仕事を心掛けております。