フィアット アバルト 695 TRIBUTO FERRARI コーティング事例

納車されて間もないフィアット アバルト 695TRIBUTO FERRARIのコーティング施工事例をご紹介します。
新しいうちにボディーとアルミホイールにコーティングを施工したいとのことでお車をお預かりしました。

 

せっかくきれいにするのだから、コーティングの前に早速傷付けてしまった右フロントのアルミホイールを修理して塗装します。

 

さらに、左のドアエッジに着いた傷も部分的に修理塗装します。

これでアバルト695FTは無傷となりましたので、ポリッシャーを使ってボディーをしっかり磨き上げます。

新車時に塗布されたガードワックス(納車までの間の雨染み防止、水溶性なので洗えば落ちる)がボディーに残っていたようで、それもしっかり除去します。

研磨作業が終わるとコーティング液を塗り込みます。充分に定着させた後拭き上げます。今回は水切れ性の良い排水性のガラスコーティングを施工しました。

お車の保管が屋外の車庫なため雨染みやウォータースポットが付きにくいタイプのコーティングをお選びいただきました。

作業が終わると60℃×1時間の加熱乾燥を行います。これによりガラスコーティングの被膜を完全硬化させ、耐久性に優れた被膜を完成させるのです。

日頃のお手入れは、水洗い洗車の後に時々付属のメンテナンス剤をスプレーしクロスで拭き上げて下さい。コーティングが一層長持ちします。

ホンダ ステップワゴン 塗料ミスト除去

ボディー全体に塗料ミストが付着してしまったホンダステップワゴンの車両保険を使った塗料ミスト除去およびコーティング施工事例をご紹介します。

オーナー様は新車でステップワゴンを購入した際、ディーラーでボディーとアルミホイールにガラスコーティングを施工してもらいました。

そして一年後のコーティングのメンテナンスで車をディーラーに預けたところ、ボディー全体に何かが付着しているようでザラザラしていると指摘されました。

言われてみれば以前ウインドウワイパーを動かした時、ワイパーゴムが引っ掛かる感じがあり、硬い食器洗い用のスポンジを使ってゴシゴシ洗った覚えがありました。

肉眼では見えないのですが、どこかで外壁塗装をしていてその塗料ミストが飛来してきて車に付着したのではないかと思い、保険会社に事故報告をしました。今回のケースは翌年保険の等級が下がらない、等級据置事故として扱われます。

新車で購入してまだ一年の大切な車です。車両保険を使って完璧に元通りにしたいという強い思いで当社に作業をご依頼下さいました。

当社でお車を拝見したところ、車全体がざらついているのは確かに塗料ミストの付着のようなのですが、塗料の粒子が目に見えないので、建築用の塗料ではなく自動車塗装の塗料ミストではないかと推測しました。

外壁の吹き付け塗料は粒子が大きいので、付着した状況を目視で確認することができます。車に吹き付ける塗料は粒子が細かいので、今回のようにホワイト系の車では付着しても目視で確認することは困難です。

オーナー様にどこかで板金塗装したことはありませんかと尋ねたところ、車を購入して間もないころ、バンパーの角をちょこっと擦って近くの板金塗装工場に修理に出したことがあるとのことでした。

聞けば塗装ブースなどの設備が無い工場だったようなので、工場内で別の車を(広範囲に)塗装した際に塗料ミストが飛んでステップワゴンに着いたのかもしれません。

それにしてもボディーだけでなく、ガラス、ヘッドライトなど全身ザラザラです。

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保険会社のアジャスターと作業内容を打合せた結果、ボディー、ウインドウガラス、ヘッドライト、テールランプ、フロントグリル、アルミホイールはミスト除 去及び研磨作業を行いコーティング再施工、磨くことのできないモール類やエンブレムは全て新品に取替ということになりました。

 

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全体に付着したミストを完全に除去するため、バンパーやドアミラー、ドアハンドルなど取れるものは全て取り外して磨き作業を行います。

今回の作業はかなり特殊な作業です。

ミストを除去した後、ポリッシャーとコンパウンドを使い丹念に磨きをかけます。

アルミホイールは小型のポリッシャーを使って磨きます。

ポリッシャーが使えない細部は柔らかいタオルにコンパウンドを付け、手作業で磨きます。

取り外したドアハンドルやドアミラー、フロントグリルなどもこのようにして磨きます。

磨き作業が終わると部品の組み付けを行います。写真に写っている部品は取り替えたモールや樹脂パーツです。無塗装の部品やゴム類は磨けないので全て新品に取り替えました。

部品の組みつけを終えると、ボディーとアルミホイールにそれぞれコーティング剤を塗り込み乾いてから拭き上げます。

最後に塗装乾燥ブースに車を収納し、60℃×1時間の焼付を行います。

ガラスコーティング施工後に加熱乾燥させることで一層強固な被膜が形成されるのです。

今回はかなり大がかりな磨き、コーティング作業となりましたが新車かそれ以上の仕上りとなりました。

フェラーリ F355 板金塗装

フェラーリF355の右ロッカーパネルカバー交換修理事例をご紹介致します。
購入してからほとんど乗っていないのに、グラスファイバーでできているロッカーパネルカバーをぶつけてしまいました。完全に割れてしまっています。

ファイバー製品ですので、このように形が残っていれば修理してできないことはありませんが、かなりの修理時間を要します。できれば交換したいところですが、値の張る部品ですのでせめて中古部品でもあれば・・・・。
あれっ、もしかして部品庫にあったような微かな記憶。右だっけか左だっけか、とにかく探してみようということで当社の倉庫を探してみました。

ありました!しかも同じ右側!
擦り傷やチッピングが沢山付いているけど、こちらを修理して塗装したほうが絶対きれいに仕上がります。
オーナーさんも喜んでくださいました。
本当に偶然、同じ右側だけ持っていたのです。おそらく以前保険修理で取り替えたか何かの残物だと思います。

ロッカーパネルカバーを取り外すと、フェラーリF355のステップ部は写真のようになっているのですが、最初にキックプレートを外さなくてはロッカーパネルカバーは外れません。

そしてこのキックプレートが曲者です。
ボディーにしっかり接着されているので、取るのが大変なんです。
フェラーリは個体差が大きいので、接着剤の量が少なければ、丁寧に作業すればきれいに剥がせて再使用できるのですが、接着剤でびっちり取り付いていると剥がす際にキックプレートが変形し、まともには再使用できない場合があります。
したがって極力頑張ってみますが、接着が強すぎてキックプレートが変形してしまったら交換となることを予めオーナー様にはご承諾頂かなくてはなりません。
因みに、交換となった場合、部品代は9万円位かかります。
今回はなんとか上手く接着を剥がすことができました。

ロッカーパネルカバーの表面に付いた傷をサンダーを使ってきれいさっぱり削り落します。
パテを使わなくてはならない程の傷はありませんでした。

プライマーサフェーサーを塗装し、ロッカーパネルカバーをしっかりシールします。
加熱乾燥させた後、水研ぎして仕上げます。

塗装ブースのなかでゴミやホコリの付着に細心の注意をはらい、フェラーリの塗装の質感を再現させます。

次に部分的に艶消しの黒を塗装します。
この艶消しの黒も、色合いと艶の引かせ加減が難しいのです。ただの艶消し黒を塗装したらオリジナルとはまったく違った質感になり、いかにもそこを塗装しましたという安っぽい出来栄えになってしまいます。
フェラーリはF355だけでなく、360モデナでもF430でもバンパーやトランクルーム等随所に艶消しの黒が塗装されています。
オリジナルと同じ黒を再現できるかどうかがフェラーリを上手に仕上げるうえでの一つの肝と言っても過言ではありません。

完成です。フェラーリF355はすっかり元通りになりました。

今回の修理費用は税込み160,566円となりました。
このたびはインターパシフィックにフェラーリF355の修理をご用命頂き、ありがとうございました。