アウディ S5 ボディーコーティング事例

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アウディ S5のボディーコーティング施工事例をご紹介します。
ボディーに付いたちょっとした小キズ、気になるものです。特にコーティング施工を依頼しようと思えば、予め綺麗に修理しておきたいと思われるのではないでしょうか。
今回ボディーコーティングをご用命下さったアウディ S5のオーナー様も唯一ドアエッジに付いた傷が気になっていたそうです。
どうにか見栄え良く塗装して欲しいとのご要望でしたので、「仕上がれば目を凝らして見てもどこをどう直したのかわからなくなります。5,000円でいかが でしょう?」と、ドアエッジの部分塗装をご提案させていただきボディーコーティングと一緒に作業させて頂くことになりました。
コーティングと一緒に傷やヘコミも修理できるのは、板金塗装の専門工場であるインターパシフィックの強みです。

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先ずドアエッジの傷を平滑に削り落します。

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ドアエッジをマスキングして塗装作業を行うのですが、ただテープを貼るのではありません。塗装の跡が残らないように細工を施したマスキングテープをアウディのドアエッジぎりぎりに貼り付けます。
そしてスプレーガンで慎重に塗料を吹き付けます。塗料が硬化したらサッと磨いて出来上がりです。
このような部分塗装の場合、塗装する工場とガラスコーティングを施工する工場が別々ですと、加減がわからずボディーを磨いて塗装をぼかした部分の下地を出 してしまうことがあります。その点、当社は塗装とガラスコーティングを自社で一貫して行いますから適切な作業が行えます。

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アウディ S5のボディーに付いた唯一の傷の修理塗装が終わりましたので、いよいよコーティングの施工作業に入ります。
洗車と室内清掃を済ませてから、アウディ S5のボディーを丹念に磨き上げて行きます。数種類のバフとコンパウンド、さらにはポリッシャーをそれぞれ組合せ、ボディーの隅々までピカピカに磨きます。
コーティングの艶は液剤を塗布して出るのではなく、この磨き作業で出すのです。磨きにどれだけ手間をかけるかでコーティングの仕上りが変わってきます。

磨きと下処理作業が終わると、コーティング液を塗り込みます。傷が付かない特殊なクロスできれいに拭き上げ施工完了です。
そして塗装乾燥ブースにアウディ S5を入れ、60℃×1時間の加熱乾燥を行います。この熱処理により、コーティング被膜をしっかり硬化させるのです。どんなコーティングでも本当は加熱乾燥させたほうが高い性能を引き出せます。でも板金塗装工場でもない限り、なかなか車をまるごと一台加熱乾燥させられるブースは完備できません。
塗装のプロ集団だからできるコーティングと同時のキズ・ヘコミ修理、そして焼付けコーティング。
今回のアウディ S5のオーナー様はそのあたりを良くご理解してくださっていたようで、ピカピカな仕上りに大変ご満足して下さいました。
とても上品で素敵なアウディ S5!大切にお乗りください。このたびはインターパシフィックにご用命頂き、誠にありがとうございました。

トヨタ プリウス 追突事故の板金塗装・修理事例

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信号待ちをしていたところをノーブレーキで追突され、リアが激しく潰れてしまったトヨタ プリウスの板金塗装 修理をご紹介いたします。
ここまで大きなダメージを受けたお車の修理事例に関しては、オーナー様の心中をお察しして、当社から修理事例の作成と掲載をお願いすることは無いのですが、今回はオーナー様が是非このプリウスの修理事例を作って、同様の被害事故に遭った人のために役立ててとおっしゃって下さったので、事例を作成し掲載させて頂くことにしました。
かなり長い文章になりますが、お読みください。

■事故の状況・原因

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首を長くして待ちに待った新車プリウスの納車から1カ月も経たないある日、国道で信号待ちをしていたところをノーブレーキの車に追突されてしまいました。国号が一次通行止めになるほどの事故だったそうです。
オーナー様は頸椎捻挫(ムチウチ)でその後数ヶ月通院することになってしまいました。

当初、プリウスはレッカー車でトヨタディーラーに運ばれました。加害者側の保険会社には「新車で納車されてからまだ1カ月も経っていないのにこんな大きな事故に遭って、けがはするしプリウスも相当酷い状態なので、新車に買い替えて下さい」と主張したそうですが、全損ではないのでそれはできませんと断られたそうです。

一方、ディーラーのフロントからは「パネルは交換しなくてはなりませんが、フレームは大したことはありません。」と言われて呆れかえり、ディーラーでプリウスを修理したらちゃんと直らないかもしれないと直感し、インターネット検索で当社のホームページをご覧になりお問い合わせを頂きました。

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ディーラーのフロントには断りの電話をするので、先ずはプリウスをディーラーから引き上げて欲しいとのご要望でしたので、早々に積載車でプリウスを引取らせていただきました。

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入庫したプリウスを拝見し、オーナー様がすぐに引取って欲しいとおっしゃった意味がわかりました。フレームもサスペンションも強烈なダメージを受けています。タイヤ&ホイールはそっぽを向いてしまっています。
どうしてフレームは大したことないと診断されたのか理解できません。

■全損の判断

無過失の対物被害事故でここまでダメージが酷く、まして納車されて1カ月の車であることを考えれば、今回のプリウスのオーナー様でなくても新車に取り替えてもらいたいと思うのは当然のことだと思います。
私も自分の車がこうなったら、新車に買い替えて欲しいと保険会社に喰ってかかるでしょう。実際保険会社に電話して、いくらなんでもこのプリウスのダメージは酷いから何とか全損で処理できないのか問い合わせてもみましたがだめでした。保険会社の判断は分損とのことでした。

確かにリア追突事故の場合、フロント事故と比べて修理金額が見た目ほどかからないのも事実です。
プリウスはエンジンルームが前なので、この強さでフロントにダメージを受ければ、エンジン初め、エンジンルーム内の多くの機器類が損傷を受け、エアバックも全部破裂するので部品代が高額になり、新車同様の車とは言え全損の可能性もあるのですが、リアはトランクルームになっているため部品代があまりかからず、ダメージが大きくても全損になるほどの見積り金額にはなりにくいのです。

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自分には全く非が無く、ただ信号待ちをしていただけなのに、納車から1カ月に満たない新車同様の車が大きな事故被害に遭ったら、私だって誰だって、「新車と取り替えてくれないなら訴えてやる!」みたいな怒りの感情を持つと思います。
しかし、残念ながら法律は残酷なのです。
この画像の本は財団法人日弁連交通事故相談センター東京支部発行の損害賠償額算定基準という本で、通称「赤い本」と呼ばれています。本の右上には弁護士必携と書かれています。
この赤い本には交通事故における様々な損害賠償の裁判例が掲載されております。

この本の中で経済的全損の判断について、「修理費が、車両時価額に買替諸費用を加えた金額を上回る場合には、経済的全損となり買替差額が認められ、下回る場合には修理費が認められる」と書かれており、また過去の判例として、新車ベンツが引き渡しの20分後に追突された場合についても(修理費が339万円程なのでかなりのダメージ)、「既に一般車両と同様に公道において通常の運転利用に供されていた以上、引渡し直後だったことは、新車の買い替えを肯認すべき特段の事情とまではいえない」として、新車買い替えを前提とした車両損害の請求は認められず、修理費をもって車両損害と認められた内容が掲載されています。

このような判例がある以上、今回のプリウスの場合、保険会社が新車に買い替えてくれることはないでしょうし、納得がいかぬと弁護士を立てて裁判してもたぶん勝ち目はないでしょう。
では被害者はどうしたら良いのでしょうか・・・。

こうなりますと被害者であるオーナー様の選択肢は2つしかなくなります。プリウスを修理するか、(修理しないで)新車に買い替えるかです。修理しない場合は修理相当額を協定し、その金額とプリウスを現状のまま売却した金額を元手にして不足分は自己負担して新車を購入することになります。自分は何も悪くないのに修理すればプリウスは事故歴車となって価値が下がり、それが嫌ならさらに追加の費用を自分で負担して新車を買い直さなくてはならないのです。完全な泣き寝入りです。

仕事柄、色々な事故に関わっている私でも今回オーナー様がどういうご決断をなさるのか想像がつきませんでした。お気持ちのうえでは修理したくないだろうなと思っていました。
でもオーナー様は意外にあっさりしていて、「どうせ買い替えは認められないだろうからプリウスを修理してください。その代わり時間はかかってもいいから完璧に直して下さい。」という修理をするご決断でした。新車同様のプリウスなので修理後に保険会社に対して「評価損」を請求するとのお考えもあるようでした。

オーナー様が修理をご決断され、当社にお車の修理をお任せくださるのであれば、私たちとしては、修理後は何のご心配も無くプリウスにお乗りいただけるよう、まるで何事も無かったかのような最高の仕上りをご提供するべく丁寧に作業させていだくのみです。
当社のホームページのキャッチコピーの通り、最先端設備と匠の技で誠心誠意プリウスを修理させていただきます。
それでは実際の修理内容をご紹介致します。

■修理内容

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先ずプリウスの損傷がどこまで波及しているのかを正確に把握する必要があります。フレームダメージも大きそうですし、左後のサスペンションは根元からちぎれてしまっています。サスペンションや外装部品、室内のカーペットやトリム類もすべて取り外し、プリウスの車体を三次元測定します。
フランスセレット社のナジャ(NAJA)というコンピューター計測機で目視では判らないわずかなボディーのひずみまできっちり測定します。

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セレットナジャを使えばボディーのわずかな歪みでも0.1mm単位で三次元計測することができます。今回のプリウスのような大きな事故の修理には絶対に欠かせない測定機器です。セレットナジャで測定した結果、後部座席に下にまでダメージが波及してることが判りました。

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フレームのダメージを修正するため、プリウスをフレーム修正機にセットします。インターパシフィックではセレットベンチというフレーム修正機を使用しています。このフレーム修正機はベンツ、BMW、ポルシェなどヨーロッパの主要メーカーの指定を受けており、世界中の板金塗装工場で採用されております。車種ごとに専用の固定ジグが用意されており、そのジグを使って修理をすると高精度のフレーム修正ができます。フレーム修正機の上に取り付ける固定ジグはセレット社の輸入元から購入するかレンタルすることができます。
欧米に広く輸出されているトヨタ プリウスも専用ジグが開発されており、修理期間中レンタルで借りました。

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これがトヨタ プリウスのデータシートです。このデータシートの通りにセレットベンチの上にタワーとジグをセットします。

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セレットベンチに固定されたプリングユニットを使ってプリウスを引っ張ります。10トンのパワーで様々な角度に引っ張ることができます。

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横に引いたり

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下方向に引いたりもします

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追突された左だけでなく右側のフレームにもダメージがあり、フレームが少し外側に開いてしまっていました。

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ホイールハウスを引くために、車体に穴を開けたりもします。
切断したり溶接を剥がして取り替えてしまうパネルやフレーム以外の部分が正確に元の位置に戻るように修正します。

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このようにしてフレーム修正をした後、修理できずに取替を要するパネルやフレームをエアーソーで切断したり、ドリルやサンダーを使って溶接を剥がして取り除きます。
ほとんどプリウスの後半分が無くなってしまいました。
見るとショックでしょうから、できればオーナー様にはあまりお見せしたくない状態なのですが、オーナー様は工場にお越しになった際、平気なお顔でこの状態のプリウスをご覧になられました。

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フレームやインナーパネルを仮合せします。車を修理しているというより、プリウスを一台作っているような作業です。

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このように車体の一部を取り除き、新たにフレームやパネルを溶接する作業を行う場合、作業者の勘や経験に頼るわけにはいきません。メジャーを使って寸法を測りながら、現物合せでこれらの作業をしたとすると、完全な機能回復は見込めません。

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例えばサスペンションの取り付け部でわずか1mmの誤差を生じさせても車はまっすぐ走らなくなるのです。その点プリウス専用のジグを使ったセレットベンチであれば、フレームをその上に固定すれば要所の寸法の狂いは生じません。
これがベンツ、BMW、ポルシェなどのメーカーから指定を受け、世界中の板金塗装工場で採用されている理由です。

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仮合せが済むといよいよ溶接作業に入ります。
溶接強度を考えながら慎重に作業を進めます。

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プリウスは軽量化のために特徴的なボディー構造となっています。ボンネットとリアゲートにアルミニウムを採用し、ドアパネルやフロアパネル、そして骨格部位に高張力鋼板や超高張力鋼板を採用しています。高張力鋼板は普通鋼板に比べ引っ張り強度が高い鋼板で、薄くても強度があるため自動車の軽量化のために近年多く採用されている鋼板です。
溶接も難易度が高く、高張力鋼板に対応した溶接機や専用の溶接ワイヤーを使用しないと溶接不良を起こします。車の軽量化により、板金塗装修理の現場でも高度な技術や先端の設備導入が必要となってきています。

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リアフェンダー等、溶接してしまったら隠れてしまう部分は予め塗装しておきます。

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リアフェンダーを溶接してしまう前にリアゲート、リアバンパー、テールランプを仮付けし、建付けの最終確認をします。

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溶接完了です。リアフェンダーもしっかり溶接できました。

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プリウスをフレーム修正機から降ろし、整備リフトに移します。

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再度セレットナジャでプリウスを計測し、フレーム修正の作業精度を確認します。

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測定の結果すべての数値が基準値内にあることが確認できました。次の工程は防錆処理となります。

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溶接箇所は錆易いので、きれいに研削し、防錆プライマーを塗布します。

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プリウスを塗装ブースに移し、サフェーサーと下塗り塗装を行います。

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このグレーっぽい色はプリウス新車製造時のカチオン電着塗装の色です。当社は新車ラインではなく修理工場ですので電着塗装はできませんが、色だけは同じ色合いに調色して塗装します。

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インナーの塗装が終わると、プリウスを再びリフトに載せ、シーリング作業を行います。

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溶接の合わせ目や鋼板の折り返し部分に、オリジナルに似せてシーリングを施します。

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プリウスは室内はベージュのシーラーですが、フロアは黒いシーラーを使っています。これもオリジナル通りにします。

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ホイールハウスにはシーラーだけでなくチッピングコートも塗布します。場所場所によって、シーラーやチッピングコートの種類や肌が異なるため、それぞれに合ったシーラーガンや材料を探すのに苦労しました。ここまで大がかりなプリウスの修理は初めてなので、道具や材料の選択にも時間を要しました。

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スペアタイヤの下に貼り付けるサウンドアブソーバーもトヨタの純正品が供給されていないため、同じ様な素材の物をあれこれ探しました。

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トランクルームに外装色(202)の黒をうっすら吹き付けます。
プリウスは元々がこんな感じに仕上がっていました。
新車の塗装ラインではロボットで外装を塗装するのですが、室内側はカーペットやトリムが付くので塗装する必要がないため、塗料が飛散して室内側にうっすら色がかかるのでしょう。
これでは物足りないからと言ってこれ以上黒を吹き付けてしまうと、かえって、いかにも大きな修理をしましたという感じになってしまうので、あくまでもオリジナルに忠実に再現させます。シーラーやチッピングコートも同じ理由であれこれ道具や材料を探してオリジナルな風合いに再現させるのです。

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いよいよ外板パネルの塗装下処理作業に入ります。この時点ではサスペンションも新品部品に取り替えてボディーに装着しています。
プリウスを再び塗装ブースに入れて、リアフェンダーやリアゲートパネルにサフェーサーを塗装します。塗装後は加熱乾燥させて、サフェーサーを充分に硬化させます。

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サフェーサーが充分に硬化したら、研ぎ作業を行います。わずかなひずみを研ぎ落とし、塗料の密着性を良くするための足付けをします。
右側のリアフェンダーにひずみがあり、左のリアドアはエッジが傷付いていたのでこの2パネルも修理して塗装します。

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プリウスの外板パネルを塗装する前に、バックパネルとロックピラー(リアドアを開けた内側)を塗装します。

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最後はボディーの塗装です。一連の塗装作業は全て塗装ブースの中でゴミやホコリをシャットアウトして行います。プリウスのオリジナルな塗装の肌を忠実に再現させます。

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リアゲートはスタンドに固定して単体で塗装します。塗装が終わると塗装ブースを乾燥モードに切り替え加熱乾燥させます。完全硬化させパネルが冷えたらポリッシュ作業を行いプリウスを仕上げます。

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画像を拡大してもどこを映したものか判りづらいと思いますが、これはリアゲートの取り付けボルトを塗装したところを撮ったものです。
ボルトはスパナで締め付けますので、ボルトの角が傷付いてしまいます。中古車の査定ではパネルの取り付けボルトを凝視して交換歴があるか無いかをチェックします。
修理歴のある車は、ボルトを筆で塗装しただけであったり、何もしていなかったりということが多く、中古車査定の現場では先ずそこをチェックします。
インターパシフィックは、決してだれかを欺くためにこうした作業をしているわけではありません。ただ私だったら、もし自分の大切にしている車がいかにも修理しましたという内容で作業されたら、なんか手を抜かれて雑な仕事をされたなとがっかりすると思いますので、自分がされたら嫌だなということをお客様にしないように心がけているのです。私は見えるところは綺麗に修理されているのはプロとして当たり前のことであり、見えない裏側であっても手を抜かず丁寧に作業することこそが車の修理のプロとして大切なことだと思っています。

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プリウスは新車時にコーティングをしていたそうなので、全ての組み付け作業が終わってから、当社でボディーガラスコーティングを施工させていただきました。コーティング費用はもちろん保険会社に請求させていただきます。
インターパシフィックでは板金塗装工場の特徴を生かし、ガラスコーティングを施工した後、車を塗装ブースに入れて、塗装同様、加熱乾燥を行います。これによって、強固なコーティング被膜が完成します。当社ではこれを「焼付コーティング」と称しております。

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プリウスの修理、完成しました。フレームには事故による変形やひずみは一切残っておりませんし、足回りに関しましても四輪アライメントを調整し、数値が基準値内であることを確認いたしました。

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修理期間が長く、ずいぶんお待たせしてしまいましたが、インターパシフィックを信頼して大切なプリウスの修理をご用命頂き、オーナー様には心より感謝致します。
このたびは本当に災難でしたが、これからプリウスを長く、快適にお乗り頂けるよう当社として最善の方法で修理させていただきました。どうか安心してプリウスにお乗りください。

株式会社インターパシフィック・千村尚紀

 

BMW 323i バンパー修理

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BMW 323i バンパー 板金塗装 修理です。

ちょっとバンパーの角を擦った程度であれば、バンパーを脱着せずに傷を修理し、部分塗装でお安く仕上げることができますが、さずがにここまで変形してしまうと新品バンパーに取替えたいところです。

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BMW 323iのオーナー様は保険は使わずなるべく費用を抑えた修理を希望されていました。しかしバンパーを取り外し、分解してみないことにはバンパーの裏側が割れてしまっているかどうかわからないし、また変形をきれいに修理することができるかどうかも判断しにくいので、バンパーを外した時点で修理方法をご提案させて頂くことをご承諾頂き作業を開始しました。

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バンパーを分解してみると幸いにも割れはありませんでした。ヒーターガンで変形した部分に熱をかけ、少しずつ修正します。

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変形を元通りに修理し、表面を削りこんで仕上った状態です。かなり変形は酷かったのですが、パテは一切使わずに直しました。

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バンパー全体に飛び石による傷がついていましたので、全面を削り込み傷を落とします。

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バンパーをきれいに脱脂してからプライマーサフェーサーを塗装して塗面をしっかりシールします。
色の染まりを良くするために黒のサフェーサーを塗装しました。
充分に加熱乾燥させた後、水研ぎで平滑に研ぎあげます。

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色の差異が出ないよう、BMWのボディー色を丁寧に調色します。塗装ブースの中でゴミが付かないよう慎重にに作業を行い、BMWの塗装の肌を忠実に再現させます。

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パテを使わず加熱修正ですっかり元通りにBMWを修理できました。

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BMW 323iのバンパー修理費用は税込み104,223円(工賃100,275円、部品代3,948円)となりました。

お客様は当社が加盟している鈑金匠ネットENEOSプリカ還元サービスを希望されました。鈑金匠ネットでは税込修理代金10,000円につき500円分のENEOSプリカを加盟工場で修理されたお客様にプレゼントしております。今回は5,000円分のENEOSプリカをプレゼントとなります。全国のENEOS(新日本石油)のサービスステーションはもちろんのこと、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなどでもご利用いただけます。
このたびはインターパシフィックにBMW 323iのバンパー修理をご用命くださり、誠にありがとうございました。

ポルシェ カイエン(PORSCHE) 板金塗装

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ポルシェ カイエン(PORSCHE) 板金塗装 修理です。

駐車場に入庫する際、ガードレールのポールにポルシェカイエンの右前をぶつけてしまいました。
今回はオーナー様の車両保険を使って修理させて頂くことになりました。
はじめはオーナー様からメールのお問い合わせでバンパーの概算修理金額の見積りを依頼されました。損傷状態がよくわかる写真をいろいろな角度から撮影し、メールに添付して頂きました。それらの画像を拝見すると、バンパー修理では済まないのではないかと予想できることが3つありました。

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1.バンパーがフロントフェンダーからはみだしているので、バンパーそのものが変形し、さらには内側が破損しているのではないか。

2.はみ出したバンパーとフェンダーが緩衝し、フェンダーが傷付いているのではないか。

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3.アンダースポイラーも傷ついているが、素材が梨地でざらざらした上に塗装されているので、(修理するとその部分はざらざらではなくなるので)修理はできず部品を取替なくてはならない。一番下についているスポイラーは梨地の無塗装であるため修理できない。

そうなるとオーナー様が予想されている以上の修理内容になりそうでしたので、見積り前に直接お電話でお話させて頂くことにしました。
オーナー様とお話した結果、車両保険に加入していて等級は17等級(割引58%)、免責ゼロということがわかりましたので車両保険を使ってポルシェカイエンを修理することをお勧めしました。

経験上、保険の等級が高く割引率が高くなっているお客様は保険を使ったことがない優良ドライバーさんなので、大きな事故でないと保険で修理するという選択肢が思いつかないことがあります。
私たちはお客様の保険の等級や免責等から、その修理は保険で直したほうが良いのか、自費でなるべく費用を抑えた修理方法にした方が得策なのかを判断することができます。そのため損傷程度によっては保険の等級をおうかがいし、車両保険を使ったお車の修理をアドバイスさせて頂くようにしております。

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ポルシェカイエンはやはりバンパーの変形が酷く取替を要す状態でした。アンダースポイラーも取替です。

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作業としましては先ずバンパーをボディーに装着し建付けを確認します。

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フロントフェンダーもバンパーとの接触で傷ついておりましたので、修理をしてから塗装しました。
塗装ブースの中でポルシェカイエンのオリジナルな塗装肌を再現させます。

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バンパーとアンダースポイラーもゴミやホコリが付かないように注意をはらい塗装します。

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今回の事故で取り替えたポルシェカイエンの部品です。部品代が172,515円かかりました。

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何事も無かったかのようにポルシェカイエンは元通りになりました。

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保険会社との修理協定金額は税込み365,295円(工賃192,780円、部品172,515円)となりました。
今回ポルシェカイエンの修理に車両保険を使ったことで、17等級(58%割引)が翌年は3等級下がり、14等級(50%割引)となってしまいますが割引率の差はわずか8%です。
修理方法を変えて費用を抑えた修理もできなくはありませんでしたが、免責も無かったことですし、今回は車両保険を使って正解だったと思います。

インターパシフィックは鈑金匠ネットに加盟しており、お客様は鈑金匠ネットのユーザー還元サービスである楽天スーパーポイントを希望されました。修理代100円につき5ポイントの付与となりますので、今回は18260ポイントのプレゼントとなりました。楽天市場や楽天トラベルで18,260円分としてご利用いただけます。
このたびはインターパシフィックにポルシェカイエンの修理をご用命頂き、誠にありがとうございました。